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* 社会福祉士の倫理綱領 *


【 社団法人日本社会福祉士会が定める倫理綱領 】

★ 価値と原則

I (人間の尊厳)
 社会福祉士は、すべての人間を、出自、人種、性別、年齢、身体的精神的状況、宗教的文化的背景、社会的地位、経済状況等の違いにかかわらず、かけがえのない存在として尊重する。

II (社会正義)
 差別、貧困、抑圧、排除、暴力、環境破壊などの無い、自由、平等、共生に基づく社会正義の実現を目指す。

III (貢献)
 社会福祉士は、人間の尊厳の尊重と社会正義の実現に貢献する。

IV (誠実)
 社会福祉士は、本倫理綱領に対して常に誠実である。

V (専門的力量)
 社会福祉士は、専門的力量を発揮し、その専門性を高める。

★ 倫理基準

I 利用者に対する倫理責任

1 (利用者との関係)
 社会福祉士は、利用者との専門的援助関係を最も大切にし、それを自己の利益のために利用しない。
2 (利用者の利益の最優先)
 社会福祉士は、業務の遂行に際して、利用者の利益を最優先に考える。
3  (受 容)
 社会福祉士は、自らの先入観や偏見を排し、利用者をあるがままに受容する。
4 (説明責任)
 社会福祉士は、利用者に必要な情報を適切な方法・わかりやすい表現を用いて提供し、利用者の意思を確認する。
5 (利用者の自己決定の尊重)
 社会福祉士は、利用者の自己決定を尊重し、利用者がその権利を十分に理解し、活用していけるように援助する。
6 (利用者の意思決定能力への対応)
 社会福祉士は、意思決定能力の不十分な利用者に対して、常に最善の方法を用いて利益と権利を擁護する。
7 (プライバシーの尊重)
 社会福祉士は、利用者のプライバシーを最大限に尊重し、関係者から情報を得る場合、その利用者から同意を得る。
8 (秘密の保持)
 社会福祉士は、利用者や関係者から情報を得る場合、業務上必要な範囲にとどめ、その秘密を保持する。秘密の保持は、業務を退いた後も同様とする。
9 (記録の開示)
 社会福祉士は、利用者から記録の開示の要求があった場合、本人に記録を開示する。
10 (情報の共有)
 社会福祉士は、利用者の援助のために利用者に関する情報を関係機関・関係職員と共有する場合、その秘密を保持するよう最善の方策を用いる。
11 (性的差別、虐待の禁止)
 社会福祉士は、利用者に対して、性別、性的指向等の違いから派生する差別やセクシュアル・ハラスメント、虐待をしない。
12 (権利侵害の防止)
 社会福祉士は、利用者を擁護し、あらゆる権利侵害の発生を防止する。


II 実践現場における倫理責任

1 (最良の実践を行う責務)
 社会福祉士は、実践現場において、最良の業務を遂行するために、自らの専門的知識・技術を惜しみなく発揮する。
2 (他の専門職等との連携・協働)
 社会福祉士は、相互の専門性を尊重し、他の専門職等と連携・協働する。
3 (実践現場と綱領の遵守)
 社会福祉士は、実践現場との間で倫理上のジレンマが生じるような場合、実践現場が本綱領の原則を尊重し、その基本精神を遵守するよう働きかける。
4 (業務改善の推進)
 社会福祉士は、常に業務を点検し評価を行い、業務改善を推進する。


III 社会に対する倫理責任

1 (ソーシャル・インクルージョン)
 社会福祉士は、人々をあらゆる差別、貧困、抑圧、排除、暴力、環境破壊などから守り、包含的な社会を目指すよう努める。
2 (社会への働きかけ)
 社会福祉士は、社会に見られる不正義の改善と利用者の問題解決のため、利用者や他の専門職等と連帯し、効果的な方法により社会に働きかける。
3 (国際社会への働きかけ)
 社会福祉士は、人権と社会正義に関する国際的問題を解決するため、全世界のソーシャルワーカーと連帯し、国際社会に働きかける。


IV 専門職としての倫理責任

1 (専門職の啓発)
 社会福祉士は、利用者・他の専門職・市民に専門職としての実践を伝え社会的信用を高める。
2 (信用失墜行為の禁止)
 社会福祉士は、その立場を利用した信用失墜行為を行わない。
3 (社会的信用の保持)
 社会福祉士は、他の社会福祉士が専門職業の社会的信用を損なうような場合、本人にその事実を知らせ、必要な対応を促す。
4 (専門職の擁護)
 社会福祉士は、不当な批判を受けることがあれば、専門職として連帯し、その立場を擁護する。
5 (専門性の向上)
 社会福祉士は、最良の実践を行うために、スーパービジョン、教育・研修に参加し、援助方法の改善と専門性の向上を図る。
6 (教育・訓練・管理における責務)
 社会福祉士は教育・訓練・管理に携わる場合、相手の人権を尊重し、専門職としてのよりよい成長を促す。
7 (調査・研究)
 社会福祉士は、すべての調査・研究過程で利用者の人権を尊重し、倫理性を確保する。


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